ブックタイトルFのさかな30号 飛魚(とびうお) 2014年 冬

ページ
9/40

このページは fsakana30 の電子ブックに掲載されている9ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

日本のさかな文化を能登から発信するフリーマガジン

飛魚の端が長く伸びており、特に下側が長く発達しています。 この長い尾びれで勢いよく海面を叩いて水上へと飛び出すのですが、この時、尾びれが海面を叩く数は何と1秒間に50回! 海中からトビウオが飛び出す時の初速は時速70㎞にもなり、海面から4?5mの高さを滑空します。 さらに滑空中に高度が落ちて来て海面に尾ビレが触れると、再び尾ビレで海面を叩いて飛距離を伸ばすこともあり、その飛距離は数百メートルにも及びます。 飛ぶのもただまっすぐ滑空するだけではありません。 尾びれを振ることで左右への進路変更もできるのです。 空を飛ぶ魚、トビウオならではの特徴はそれだけではありません。 魚の身体には、水中で周りの状況を感じ取るために側線といわれるセンサーがあります。 たいていの魚はこれが身体の側面にあるのですが、トビウオは離着水の時にいちはやく状況を知るため腹側にあるのです。 さらに、身体を軽くして飛びやすくするため、腸が短くなっています。 鳥と同じように、食べたものを早く消化するためこのように進化したのでしょうが、違う種類の生物なのに同じような方向を選ぶのは、何とも面白いものですね。トビウオ(ホントビウオ)【Cypselurus agoo agoo】 ハマトビウオ【Cypselurus pinnatibarbatus japonicus】ツクシトビウオ【Cypselurus heterurus doederleini】 ホソトビウオ【Cypselurus hiraii】 などダツ目トビウオ科に属する魚の総称で、太平洋やインド洋、大西洋の亜熱帯から温帯にかけて生息。トビウオ 飛魚、?、??9 Fのさかな Vol.30